3RD CERAMICSさんの工房へ
古くからのやきものの産地岐阜県多治見市。多治見駅にほど近い場所にある3RD CERAMICSさんの工房に今年の夏お邪魔してきました。3RD CERAMICSは、主に制作・デザインを担当する長屋 有氏と主に製造を担当する土井 武史氏の二人によって運営されている工房。3RD CERAMICSという名前は、個人作家でもメーカーでもない第3の陶芸のあり方を模索するという考えから来ています。
そのコンセプト通り、3RD CERAMICSの作る作品は工業製品のようなシャープさや現代性を持ちつつも手作業ならではの温かみがあります。彼らの作品を知るきっかけとなったのは急須。伝統とは少し距離をとった現代的なかたちでありながら素朴な焼締めの表情をもつデザインに惹かれたのを覚えています。
カラフルな花器は、彼らが新たに初めた花器を中心とするブランド「Vaseman」のもの。長屋氏いわく、表現を追求したアート性の強いものと普段づかいのうつわをブランドとしてわけていきたいとのこと。こうした考え方も3RD CERAMICSならではといえるかもしれません。
2階には所狭しと完成した作品が。画像は今回kiwahaでも扱わせていただくフラワーベース。
写真左が土井氏、右が長屋氏。一階の作業スペースにて撮影。もともと居酒屋だった一軒家を改造した工房は、ところどころに居酒屋の名残りがあり、それが面白さにもなっていました。
3RD CERMICS
2014年より岐阜県多治見市を拠点として活動を開始。「気づきのある暮らしを送る人へ」をコンセプトに、個人作家ではなく大きなメーカーでもない、“第3の陶芸”のあり方を模索し活動。http://3rd-ceramics.com/