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文化と嗜好品としてのお茶

お茶には長い歴史があります。岡倉天心「茶の本」の冒頭にもあるように、中国から伝わったお茶は薬用として始まり、飲料となり、15世紀に日本では茶道という文化、芸術にまで高められました。茶道には徹底的に「型」を学ぶことで体得することができる深い精神性や洗練された美学があります。そのような体験を全ての人ができるわけではありませんが、茶道は日本が誇るべき素晴らしい文化の一つです。

一方でお茶には嗜好品としての側面もあります。ほぼ全てのお茶はチャノキ(学名:カメリアシネンシス)から作られ、産地、土壌、品種、栽培方法、製法の違いで実に多様な香りと味わいを醸し出すことができます。長い歴史の中で人々はいかに美味しいお茶を作り美味しく飲むかを探求し続けてきました。

茶器について

お茶を楽しむための茶器も、お茶の長い歴史とともに発展してきました。茶道に使われる茶器やしつらいには、日本独自の文化的、宗教的価値観、四季折々の気候風土が反映され、お茶とともにその場限りの特別な体験を提供するもてなしの精神や美学が込められています。そのようないわば芸術としての茶器だけでなく、日本では古来よりうつわを焼く窯が全国に築かれ、人々の生活に道具としての価値以上の文化的な豊かさをもたらすうつわが焼かれ、工芸的、芸術的洗練を重ねてきました。

こうして長い年月をかけ築かれてきた文化、情緒、歴史的価値は、近代化による大量生産が行われるようになってもなお生き残り続け、日本という国を表すアイデンティティの一つにまでなっています。

未来へつなぐお茶文化

現代の日本茶の状況に目を向けてみると、家庭用の茶葉の出荷量の減少が問題のひとつとなっています。その理由はいろいろと考えられますが、代表的なものの一つは日本茶のコモディティ化でしょう。産業化によりお茶が日常飲料として安く手軽に飲めるようになったことは歓迎すべきことですが、その一方で急須やティーポットでお茶をいれることが減り、お茶の豊かな文化も忘れられ失われつつあります。

丁寧に作られた上質なお茶には、大量生産のお茶では決して味わえない味と香りがあります。そしてお茶を楽しむ時間をより豊かなものにする茶器もあります。それらは長い歴史の中で育まれてきた知的、文化的資産です。そんな宝物を大切にしながら、それに囚われすぎることなく今のお茶のあり方を発信し未来へつなげたい。簡単、便利だけでは得ることのできない、豊かで洗練されたお茶の体験をつくり、伝えたい。kiwahaのブランドにはそんな思いが込められています。