香川漆器の漆盆が2種入荷いたします。
香川漆器の象谷塗と摺漆の茶盆を3/30(土)午前11時より販売いたします。
香川漆器は、江戸時代の漆工、玉楮 象谷(たまかじぞうこく)が中国と日本の漆仕上法を研究し確立したものです。その技法を受け継ぎ現代も香川県高松市を中心に作られており、蒟醤(きんま)、彫漆、存清、後藤塗、象谷塗の五つの技法が国の伝統工芸品として認定されています。今回入荷するお盆は、鑿目を活かした象谷塗と摺漆の2種類です。
象谷塗の長手盆。象谷塗は、漆の上に利根川辺の菰葭(こもがや、イネ科の多年草)の花粉をまいたもので、ほかの漆器にはない独自の艶消しの風合いと、横突きと呼ばれるノミによる装飾が特徴。年月を経たの古い漆盆のような雰囲気もあり、乗せるうつわが美しく映えます。
摺漆で仕上げられた裏面。潔くよく入れられたノミの跡が素朴な美しさを醸しています。サイズは27cm×18cm。
摺漆による長手盆。摺漆は木地に漆を摺り込んでは拭き取るを繰り返して仕上げる技法です。縁の四方にえぐりノミと呼ばれる装飾が施されています。
素朴ながら上品さも感じられる佇まいで、あらゆるうつわと相性が良いお盆です。サイズは31.5cm×21cmで、茶盆の他にも一膳盆としても重宝しそうな大きさです。