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香川漆器、象谷塗の漆盆

香川漆器は、江戸時代の漆工、玉楮 象谷(たまかじぞうこく)が中国と日本の漆仕上法を研究し確立したものです。その技法を受け継ぎ現代も香川県高松市を中心に作られており、蒟醤(きんま)、彫漆、存清、後藤塗、象谷塗の五つの技法が国の伝統工芸品として認定されています。kiwahaでは鑿目を活かした象谷塗とすり漆の2種類の香川漆器のお盆を扱っています。

象谷塗の長手盆と角盆。象谷塗は、漆の上に利根川辺の菰葭(こもがや、イネ科の多年草)の花粉をまいたもので、ほかの漆器にはない独自の艶消しの風合いです。年月を経たの古い漆盆のような渋い雰囲気もあり、詫びた風合いのうつわが似合いそうです。しおりには「使い込むほど雅味が現れる」とあり、経年変化も楽しめそうです。それにしても、漆に花粉を撒くという発想が面白いですね。それぞれ横突き、桟俵(さんだわら)と呼ばれるノミによる装飾がほどこされています。

こちらは摺り漆の角盆。木地に漆を摺り込む木目を生かした仕上げです。材に漆を浸透させるため、表面の耐久性が強くなります。えぐりノミと呼ばれる縁の装飾により、象谷塗のものに比べ少し華やかな雰囲気があり、きれいめの器も似合いそうです。大きさも27cm角ありますので、煎茶盆以外にも一膳盆としても使用できます。

工房の方とお話をさせていただいたところ、ノミを扱う職人さんがもうおらず、ノミ目のお盆については今後の制作の継続が難しいとのことです。長く大事に使いたいお盆です。

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