隅入盆、木瓜折敷、稜花折敷各種が3/16(土)午前11時に入荷いたします。
無垢材を削り出し、手作業で仕上げた隅入盆と木瓜折敷、稜花折敷を3/16(土)午前11時より販売いたします。
隅入盆
隅入盆は正角盆九寸(270×270mm)、長角盆(300×180mm)は欅、一尺(300×300mm)は栗を使用。希少な国産の幅広の無垢材を削り出し、一枚一枚手作業で仕上げました。一尺盆は数量限定となります。仕上げは木地を生かした無機ガラス塗装です。
隅入正角盆 九寸 欅
古い漆器などにも見られる伝統的な隅入の形状はどこか東洋的な雰囲気があり、和にも洋にも相性が良いデザインです。
隅入長角盆 欅
正角盆より少し赤みのある長角盆。拭き漆のような色合いは、落ち着いた色調の器と相性が良いです。
隅入盆 一尺 栗(数量限定)
茶盆のほか一膳盆としても十分な大きさのある一尺盆。今回は少量の入荷となりますのでご了承ください。
稜花折敷
欅を使用し伝統的な稜花の形に仕上げた折敷。サイズは九寸(270mm)で無機ガラス塗装仕上げです。
花弁の先が尖った花を模した稜花の形は、卓上に華やぎを与え、和洋問わずお使いいただけます。
木瓜折敷
当ストアオープン初期より販売していた木瓜折敷が久々の再入荷となります。木材は栃の無垢材を使用。サイズは九寸で無機ガラス塗装仕上げです。
木瓜(もっこう)とはその名の通り木瓜(ボケ)の花を象ったもの。古くから家紋にも使われている伝統的な形で、どこか可愛らしさも感じます。
無垢の木材について
kiwahaオリジナルのお盆、折敷の材料の無垢材は、広葉樹を使用しております。日本の森林は約4割が人工林、約5割が天然林です。人工林は戦後、急激に拡大する建築建材の需要に対応するため、比較的成長の早い杉や檜、赤松などの針葉樹が植えられたものです。(現在花粉症が増えたのはこのためです。)一方天然林はほとんどが広葉樹林です。
一般的に針葉樹は比重が軽いため、日本で古くから作られてきた漆器や指物(日本古来の木家具)などの木製品には向かず、古くから広葉樹が使われてきた歴史があります。そのなかで日本人は、広葉樹に対して独自の美的価値を見出してきました。(針葉樹のなかでも檜には、神社や神棚など、独自の精神的価値観がみられます。)
kiwahaではできるだけ広葉樹にこだわり材料の木材を選定していますが、近年のコロナ禍や円高などの影響で、ここ数年木材の流通に変化があり、材の確保が難しくなっている現状があります。特に9寸や1尺(27-30cm)の製品に使う木材は幅広材と呼ばれ、流通量が非常に少ない材料です。1枚で大きな材料を取るには、樹齢の高い木から製材した材料が必要だからです。安く安定的に製品をお届けする事を考えれば、巾接ぎ材と呼ばれる、幅の狭い材を接着して幅を広くした材料を使用する方法もありますが、kiwahaではあくまで無垢の一枚板にこだわっています。そのため今年は制作頂いている工房さんと材木屋さんへ赴くなど、できるだけ良い材を確保し皆様にお届けできるよう動いております。